fx スワップポイントとは?
スワップポイントとは?|売買以外で得られるもう一つの利益の裏側!
FXは通貨の売買で稼げるだけでなく、実はもう一つの方法であるスワップポイントで利益を得ることができます。
FX初心者には難しそうな響きの用語ですが、うまく運用すれば馬鹿にならないほどの利益を受け取ることができます。
この記事ではスワップポイントの意味から仕組み、通貨の特徴までわかりやすく説明していきます!
スワップポイントとは?
スワップポイントとは、売買をしている2国の通貨の金利の差のことをいいます。
通貨にはそれぞれの国が設定した金利(政策金利)が存在します。例えば日本の場合、金利は年たったの0.1%しかつきません。しかし、トルコの通貨であるトルコリラの場合、8.0%という超高金利がつきます。
日本の金利0.1%とトルコリラの金利0.8%の金利差のことをスワップポイントといい、FXではこの2つ通貨の金利差を売買以外の利益として受け取ることができます。
正式にはFX(外国為替証拠金取引)において通貨間の「金利差調整額」の事を指すのですが、難しいのと思うのでスワップポイントとはいわば金利のようなものだと思ってください。
金利のようにほっといても貯まるという性質を持つスワップポイントは、お小遣い感覚で日々貯めることができるのでスワップポイント狙いの投資家も中には存在します。
では、ほっとくだけで貯まっていくスワップポイントはどのくらいの利益になるのでしょうか?一般的な預金と外貨預金と比較して計算してみます。
初心者向け|外貨預金と比較してわかりやすく!
100万円をFXと外貨預金、さらに一般的な預金の3通りで投資または預金した場合、1年後にいくらになっているのか見ていきましょう。(米ドルで計算します)
一般的な預金
外貨預金
FX
約1,000,010円
約1,002,000円
約1,017,500円
一般的な預金の場合、年利はたったの0.001%しかつきませんが、外貨預金の場合、金利はの0.2%です。FXの場合、現在アメリカドルは1.75%のスワップポイントがつくため、100万円では1日あたり48円前後が付与されるので、年間で17,500円プラスになります。
3通りの中で比較すると、もっとも金利が得られるのがFXで、差は一般的な預金の1750倍、外貨預金の9倍近くとなり圧倒的なのがわかります。
FXの場合、手数料はまったくかかりませんしレバレッジをきかせることもできるのでスワップポイントをうまく利用すれば資産効率は何倍にもなります。
スワップポイントが貯まる仕組み!
スワップポイントは、ポジションを保有している期間は毎日発生します。(ポジションとは保有している外貨の残高のこと)
トルコリラのような高金利の通貨を買って日本のような低金利の通貨を売ることで、差額分をスワップポイントとして受け取れます。
逆にいえば、高金利の通貨を売って低金利の通貨を買う取引では差額分を逆に支払わなければならなくなります。
しかし、日本の金利は世界の通貨の中で超低金利であるため、FX取引で扱われている通貨を買う場合、スワップポイントが毎日付与されます。
スワップポイントの運用で必ず注意するべき3か条!
FXではスワップポイントを狙ったトレーダーも多く存在するほど魅力的ですが、スワップポイントの運用では注意しなければ、思いがけないことで積立したスワップポイントを失ってしまったり受け取れなかったりします。
スワップポイントで注意するべきポイントを3つあげて説明していきます。
【スワップポイントで気をつけるべき3つ】
1 突発的な為替変動には特に注意!
2 スワップポイントは支払う場合もある
3 同日に買って売った場合はスワップポイントはつかない
1.突発的な為替変動には特に注意!
突然大きな為替変動があった場合、今まで積み立ててきたスワップポイント分が吹き飛ぶほどの損失を受ける可能性があります。
スワップポイントは長期的にポジションを保有していないと貯まっていきません。しかし長期的なトレードでは、短期的なトレードよりポジションを保有している期間が長いため為替の急落局面にとても直面しやすくなります。
数分取引のスキャルピングや数日取引のデイトレードなどではなかなか遭遇しないような急激なレートの下落で、積立たスワップポイントがロスカットされてしまうなんてことがないように為替の値動きには特に注意しなければなりません。
2.スワップポイントは支払う場合もある!
豪ドルや南アフリカランドのように高金利通貨と呼ばれる国でも、金融政策の変更や財政破綻、当該国の突発的なイベントにより混乱が生じるとプラスでもらえていたスワップポイントがマイナススワップへと逆転し、支払いが発生する場合があります。
スワップポイントがプラスからマイナスに逆転する、この逆転現象が発生した場合は、ポジションを保有すればするほど毎日マイナススワップポイント分を支払わなくてはいけなくなります。
スワップ目的の長期保有というトレードスタイルが通用しなくなるので、ポジションを決済するなどの出口戦略を行う必要がでてきてしまいます。過去にプラスとマイナス金利のスワップが逆転したことはなかったのか、どのくらいまで上下するのかをFX会社ではスワップカレンダーで確認することができるのでリスクをある程度想定することが大切です。
3.同日の売買だとスワップポイントが貯まらない!
スワップポイントが付与される以外の時間帯での同日の売買においてはスワップポイントは付与されません。
多くのFX会社ではスワップポイントを付与するタイミングが定められていています。多くは、ニューヨーククローズ時の日本時間午前7時(夏時間の場合は午前6時)のタイミングやその前後のシステムメンテナンス時であることがほとんどです。
スワップポイントは、ポジションを持ったままスワップポイントの付与される時間を経過するとスワップポイントが加算される仕組みです。つまり、14時に豪ドル円を買って、20時に売るなどの取引の場合だとスワップポイントの付与される時間帯にポジションを持っていなかったためスワップポイントが付かないということになります。
【スワップポイントの裏技】
• スワップポイントが加算される仕組みは裏を返すと…
• スワップポイントの付与される時間にポジションを持っていればスワップポイントが付与される!ということです。
日本時間で木曜午前7時の前に買い、市場がオープンする午前7時になったらすぐに決済すると、スワップポイント分だけ利益を得ることが可能ということです。スワップポイントが3日分付与される木曜日などでこういったトレードをする投資家もいます。