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保ち合いとは?
保ち合い(もちあい)とは、相場が一定の値幅(レンジ)の中で上下しながら動いている状態を言います。
この状態の相場は「レンジ相場(保ち合い相場)」と呼ばれています。
相場にトレンドラインを引いた時、相場に方向感がなく、 サポートラインとレジスタンスラインの中の狭い範囲で上下しているのがレンジ相場です。
FXの相場はこのレンジ相場と、トレンド相場の2つを繰り返しながら変化していきます。
レンジ相場では、相場がレンジの上限や下限を突破して一方向に動き出すことをレンジブレイク(保ち合い放れ)と言います。
レンジブレイクすると、 相場は大きく動き出してトレンドを形成しやすいことから、 レンジブレイクするポイントを見極めることが取引の大きなチャンスにつながります。
保ち合いには典型的なチャートパターンがいくつか存在します。 これらのパターンを覚えることで、レンジ相場でも取引のタイミングを見つけやすくなります。
■ボックス型
サポートラインとレジスタンスラインが並行になるボックス型で、相場が一定の幅で横ばいに動きます。
「ボックス型保ち合い」と呼ばれる典型的なパターンです。
ボックス型は横ばいのレンジ相場が続いた後、上下どちらかにブレイクします。
■上昇フラッグ型
ボックス型のように一定の幅で徐々に下降していき、上にブレイクするパターンは「上昇フラッグ型保ち合い」と呼ばれます。
相場が大きく上昇した後で見られ、下降しながら保ち合いになった後にブレイクし、上昇トレンドに向かいやすいです。
■下降フラッグ型
「下降フラッグ型保ち合い」は、上昇フラッグ型と逆のパターンです。一定の幅で徐々に上昇した後、下に向かってブレイクします。
相場が下降した後で見られ、保ち合いになった後ブレイクして再び下降トレンドに向かいやすいです。
■ペナント型
サポートラインとレジスタンスラインの幅が徐々に狭くなり、三角形のペナントのように見えることから、「ペナント型保ち合い」「三角保ち合い」と呼ばれる特徴的なパターンです。
形が分かりやすく、 ブレイクするまでの期間が長いほど、ブレイクした後のトレンドが強くなりやすいのが特徴です。
レンジ相場は取引のタイミングが見つけ辛いので初心者には難しい場面ですが、これらのパターンはチャート上で注目すべきポイントになります。
レンジ相場では、保ち合いのチャートパターンが見られたら取引のチャンスになります。
上の説明にもあるように、FXの相場はトレンド相場と保ち合い(レンジ相場)を繰り返しています。
そして、保ち合いはいつか必ずブレイクしてトレンドを形成します。
保ち合いになったら次のトレンドに備えて準備しておくようにしましょう。
保ち合いの大きさでトレンドの強さが変化する、保ち合いがブレイクするとトレンド相場を形成しますが、 そのトレンドの強さは直前の保ち合いの大きさに比例しやすいです。
つまり、保ち合いが長く続くほどその後のトレンドも強くなりやすいという特徴があります。
ダマシにも注意しよう
また、保ち合いを上下どちらかにブレイクしても、ダマシとなってトレンドにならない時もあります。
そんな時はトレンドが発生するかどうかを見極めることが大切です。
相場が保ち合いのレンジを少し飛び出したからといってすぐにエントリーするのではなく、少し様子を見てみるようにしましょう。
ダマシであればトレンドを形成せずに再びレンジ内に戻ってきます。
保ち合いでは、上で説明したチャートパターンを覚えておき、 トレンドに備えてチャートの動きをしっかり見ていくようにしましょう。