fx ロスカット

FXのロスカットとは??→「強制決済」のこと!

 


ロスカット(強制ロスカット)とは、FX(外国為替証拠金取引)において、ある一定の水準以上の損失が発生した場合にFX会社が発動する「強制決済」、いわば退場させられることです。

 


ロスカットは、仮想通貨や株といった投資にも存在し、仕組みや役割はほぼ同じです。

そもそも、FXではどのタイミングで利益や損失を確定させるかを個人で決めることができます。

 


たとえば、1ドル100円で10,000通貨を購入した場合で考えてみましょう。その後、為替が動いて1ドル99円になったとします。

ここで決済をすれば1万円損することになりますが、それ以上の損失を防ぐことができます。一方で、ぐっと決済をこらえて、利益が出る為替レートまで上昇するのを待ってから決済することもできます。

ただ、待ってもレートが上がらなかった場合や、大きな相場変動に気づかなかった場合は、証拠金以上の損が出る可能性もあります。

 


ロスカットって悪いもの?強制決済による影響は?

 


ロスカットは損の拡大を防いでくれるものです。一方で「決済を待っていれば取り戻せたかもしれない」お金が消えてしまうため、できるだけ発動させないほうが望ましいです。

ただ、ロスカットされたからといって、その後の取引にとくに影響があるわけではありません。

 


ほとんどのFX会社で、ロスカットに取引手数料がかかることはありませんし、ロスカットされた時点での資産はきちんと残ります。

残された資産を使って、再び取引を始めることも可能です。

 


ロスカットが発動されるタイミング!

 


ロスカットは、証拠金維持率が一定水準以下になると発動されます。

証拠金維持率とは

• 実際の取引金額に対して証拠金が占めている割合のこと。証拠金維持率は「有効証拠金」÷「必要証拠金額(取引証拠金)」で計算される

ロスカットの判定は常に一定の間隔で行われており、条件を満たした時点で時間を問わず発動されます。

 


判定の間隔は、各FX会社によって異なりますが、多くのFX会社では数秒から十数秒に1回の頻度で判定が行われます。これは、「値洗い」とも呼ばれます。

気づいた時には発動されてしまうのがロスカットです。

 


では、ロスカットを回避するためには何をすればいいのでしょうか?

↓↓

ロスカットされないための2つの対策!

 


ロスカットを避ける方法は2つあります。

 


一つ目は証拠金残高を増やすこと、二つ目は自分でこまめに損切りをすることです。

 


損切りとは

• 取引で出た損を決済して確定させること

 


では、ロスカットを防ぐ具体的な方法について解説します。

 


ロスカット対策1:追加の証拠金を口座に入れる。実際の取引金額ギリギリのお金しか口座に入れていなかった場合、少しの為替変動でロスカットされてしまいます。

 


FXでは急激な相場変動でレートが予期せぬ動きをする場合もあります。そういった急変に耐えられるよう、預け入れる証拠金には余裕を持っておきましょう。

 


口座にいくらお金を入れておけばよいかは投資額によっても変わりますが、実際に入れている証拠金の半分程度の額で取引を行うのがおすすめです。

 


ロスカット対策2:こまめに損切りする!

 


ロスカットの基準に達する前に、損失傾向にあるポジション(持ち高)を決済することでロスカットを免れることができます。

とはいえ、損をすることがわかっているのに決済をするのは勇気がいります。

 


損切りせずにポジションを持ち続けることを「塩漬け」と呼ぶ用語が既にあるように、FXでは多くの人が悩み、失敗するポイントなのです。

 


いつ損切りをすればいいのかわからない、という方は、大損しないためにもぜひ損切りのラインを決めておくことをおすすめします。

たとえば、資金の2%の含み損になったら決済する、など、資金に対する損の割合で決定する方法があります。

 


損切りの目安|マージンコール(追証)とロスカットアラート!

 


FX会社によっては、損失がロスカットのラインに近づいた一定の時点で警告を出してくれるサービスがあります。これがマージンコールです。

要は、強制決済にならないためには追加の証拠金が必要ですよ、という意味での警告なので「追証(追加証拠金制度)」とも呼ばれています。

 


ロスカットアラートといって、ロスカットに近づいた時点で注意喚起を促すアラートメールを送るサービスもあります。

これを損切りのひとつの目安にして取引を行うことも、比較的ロスカットを避けるのに役立つ手法のひとつです。

 


なお、ロスカットアラートは通常メールアドレスに通知が行きます。設定するメールアドレスは、自分が頻繁に確認できるものにしておきましょう。

ロスカットアラートのメールは1日に1回しか来ないところがあります。1度対処したからといって、油断は禁物です。

また、前述したとおり、会社によっては追証なし、ロスカットアラートもなしの場合もあります。

 


とくに、海外のFX会社は基本的に追証がありません。FX口座開設の前に取引要綱などでしっかり確認しましょう。

 


「滑る」とロスカットされても資金がマイナスに!

 


ロスカットされたのにもかかわらず、顧客の資産がゼロになったり、マイナスになることがあります。

 


もともと、FXのドル円やユーロ円などのレートは1銭刻みで動いているわけではありません。相場急変時には10銭や数十銭動くこともあります。

 


ロスカットが決定してから発動するまでの数十秒間で一気に相場が動くと、ロスカットが間に合わないため変動後のレートが適用されて決済となります。指定したポイントのレートで決済がなされず、違うレートで決済されてしまうことを「滑る」といいます。

 


ロスカットが効かない、すなわち滑った場合に予想損失額よりも損失額が拡大することはありえるのです。

 


ネットで少し調べると、南アフリカランドの暴落やスイスフランの暴落、さらに、東日本大震災の際の急落などで滑った人の体験談も見うけられます。

 


ロスカットをされるから絶対に安全、ということはありません。自身でもニュースや経済の動きに注意しましょう。

資産がマイナスになってしまったら不足分を払わなくてはならない、自分のFX口座の資産がマイナスになった場合、このマイナス分を「不足金」といいます。

 


FX会社ではこれを「赤残(あかざん)」と呼びます。

 


この「不足金」はいわゆる投資家がFX会社に借金をしている状態です。追加で資産に不足分をいれて補わなければいけません。

 


支払い請求を拒むと法的措置をとられたり、裁判になったりするケースもありますので、必ず支払いましょう。

 


ロスカットまであといくら?証拠金維持率を計算してみました!

 


ロスカットの基準となっている証拠金維持率は「有効証拠金」÷「必要証拠金」で計算できます。

 


有効証拠金とは

• 証拠金に取引中の損益(含み損)を加味したもの。現時点で決済した場合の口座の残り金額。

 


必要証拠金とは

• 取引するために最低限必要な元金のこと。建玉証拠金とも呼ばれる。

 


では、現状の証拠金維持率をシュミレーションしてみましょう。

「1ドル=100円で1万ドルの買いポジションを注文する」ケースで、ロスカットの基準が「証拠金維持率が100%以下」の場合で考えてみましょう。

 


レバレッジは25倍で、「6万5千円」をFX口座に入金しており、現時点での含み損が「5千円」あるとします。この場合、有効証拠金は「6万円」です。

 


今回は1ドル=100円なので、取引額は1万ドル=100万円になります。レバレッジ25倍の場合だとすると、必要証拠金は(100万÷25=)4万円となります。

 


そうすると、レートが変わらない場合、有効証拠金が6万円、必要証拠金が4万円なので、この場合の証拠金維持率は(6万円÷4万円=)150%となります。

 


ロスカット基準が100%なので、ロスカットまではあと(6万円ー4万円=)2万円の損失で到達することになります。

 


レートにすると、取引数量が1万ドルなので、(2万円÷1万ドル=)2円分となります。

よって、1ドル=98円になるとロスカットがされる計算となります。

 


計算方法は上記の通りです。自分の取引額でも計算してみて、ロスカットのリスクには十分注意しましょう。

fx 結局どのスタイルがいいの?

結局どれがいいの?初心者におすすめのトレード方法と?!

 

初心者におすすめのトレード方法は、中期投資であるスイングトレードです。

 


スイングトレードがFX初心者向けである理由として、「トレンドに沿ったトレードがしやすい」という点が上げられます。

トレンドとは相場の流れのことで、例えば相場が上昇しているときは上昇トレンドと呼びます。

 


上昇トレンドのときには買い、下落トレンドのときには売る、というのが「トレンドに沿ったトレード(順張り)」です。

スイングトレードは相場の流れに基づいて取引を進めるため、トレンドに沿ったトレードを意識しやすいのです。

 


また、スイングトレードの場合、スプレッド分のコストも気になりません。

さらに、損切りのオーダーを入れておけば、仕事中などに大きく動いても自動的に対応してくれます。

 


ライフスタイルでわかる|おすすめのトレードスタイル?!

 

 

 

FX投資家には、日中仕事をしているサラリーマンの方もいれば、日中に動きやすい主婦の方や学生もいます。

それぞれのライフスタイルにあわせて、おすすめのトレードスタイルを説明していきます。

 


サラリーマンならスイングトレード

まずは数日単位で取引ができる中期投資(スイングトレード)から始めましょう。

日中はレートが見られないため、あらかじめ「この値段で自動売買をするように」という「指値注文」「逆指値注文」を設定しておくのがおすすめです。

 


帰宅後に時間が取れるという人は、短期投資(デイトレード)もおすすめです。

日本時間20時以降はロンドン市場がオープンしており、取引がかなり活発な時間帯です。

サラリーマンが参入する時間帯としては、十分うまみがある時間帯といえます。

 


主婦ならデイトレード

比較的、日中のほうが時間をとりやすいという方は、短期投資(デイトレード)がおすすめです。

昼間は東京市場がオープンしています。もともと日本時間になると円売りや外貨買いが進むので、円安に進みやすいといわれています。

 


日中に取引する場合、こういった相場の動きを利用しやすいのです。

実際、こういったトレードスタイルで、ユーロ円の長期上昇相場のときに何億円と稼いだ主婦が登場しました。

 


学生ならスキャルピング

学生は、パソコンよりもスマホになじみが深く、まとまった資金を持つのが難しいため、超短期売買(スキャルピング)をおすすめします。

スキャルピングであれば、今はスマホでいつでもどこでも空き時間に行うことができます。

 


また、超短期売買は資金をもっとも効率よくまわせるトレードスタイルです。

取引回数が多く経験値が上がるのも早いので、うまくいけば少ない元手でも大きく伸ばすことができます。

いつでも相場をチェックできる状態だと、レートの急変にも柔軟に対応できますので、取引チャンスが増えるというのもおすすめな点です。

 


取引チャンスはいつ?時間帯別値動きの特徴!

 


【早朝】値動きが不規則

日本時間の早朝(4時から6時)はニュージーランドやオーストラリアの市場がオープンしている時間帯で、オセアニア時間とも呼ばれます。

 


この時間帯はいわゆる取引が少ない状態であり、値動きが不規則に動きやすいです。

また、多くのFX会社において、この時間だけは通常の2~7倍近い手数料(スプレッド)がかかることがあるのです。

初心者には、早朝の取引はあまりお勧めできません。

 


【朝】1日で最初のゴールデンタイム!

9時に東京市場がオープンし、続いて中国などのアジアの市場がオープンするため、朝は市場が一気に活発化します。

 


この時間帯は、各FX会社も標準のスプレッド(手数料)で配信しています。

朝は大きな値動きに注意すべきポイントが3つあります。

 


まず1つ目が、東京市場のオープン直後です。株価(特に日経平均株価)の動きにあわせて相場も大きく動きます。

 


2つ目が、日銀の発表や中国の経済指標の発表時です。とくに日銀の発表では相場が変化します。

 


3つ目が仲値(なかね)の決定する9時55分頃です。仲値とは、銀行などの金融機関が定める、顧客との外国通貨(外貨)取引の際の基準レートのことです。

この時間には多くの売り買いがあり、相場が動きやすくなります。

 


【昼】相場が動きにくい

 


お昼ごろはFX取引がバタッとなくなりやすい時間帯です。

日本の株式市場の前場(ぜんば)が11時半に終わり、お昼休みとなるのが11時半から12時半の1時間です。

そして12時半から後場(ごば)ははじまります。

その後、15時には日本の株式市場はクローズとなるため、相場の動きは少ないといえるでしょう。

 


【夕方】夏は要注意!

午後5時からはロンドン市場がオープンし、取引が再び活発になってきます。

ロンドン市場にはサマータイムがあるので、夏時間は1時間早まった午後4時からオープンします。

つまり、夏は取引が活発になる時間が変わるので注意が必要です。

ロンドン時間になると、ヨーロッパを中心に別の取引参加者が多く参加するため、東京時間と相場の流れがガラッと変わることがあります。

東京時間でできたトレンドが変わるのもこの時間帯です。

ロンドン市場は世界の取引高の多くを占めるため、新たなトレンドの流れをつかめば、チャンスに結び付きやすい時間帯といえるでしょう。

 


【夜】チャンスだが手数料が高い

ロンドン市場とニューヨーク市場の参加者が重なる、22時から1時の間が最もFX取引が活発になるゴールデンタイムです。

アメリカの重要指標の発表もこの時間帯に行われ、予想と結果の乖離しだいでは相場が大きく動きます。

 


とくに、雇用統計は最も重要です。雇用統計とは、21時半(冬時間は22時半)に発表されるアメリカの命運をはかる重要指標です。

この結果次第では、FRB(日本の中央銀行にあたるもの)の金融政策が左右されるので、この時間帯ジャストから数時間の間の取引はとくに要注意です。

 


また、一般的に重要指標の数分前後はスプレッド(手数料)がワイドになりやすいです。ドル円の場合、通常の値から7~26倍に広がることもあります。

決済のタイミングでしっかりとスプレッドを確認しましょう。

fxトレードスタイル!

一番人気!中期投資のメリット・デメリットについて説明します!

 


中期投資とは、ポジションを保有する期間が数日から数週間のトレードスタイルを指します。

 


このレベルの期間でのトレードを「スイングトレード」ともいいます。

中期投資は、FX投資としては最も一般的なスタイルなので、どのトレードスタイルにしていいかわからないという人にはおすすめです。

 


中期投資のメリット

 


• 王道の分析手法が2通りあり自分に合うほうを選べる

中期投資のデメリット

• 長期投資よりは頻繁にレートをチェックする必要がある

中期投資のメリット

(1)王道の分析手法が2通りあり自分に合うほうを選べる

分析手法としては、長期投資で紹介した「ファンダメンタルズ分析」に加え、「テクニカル分析」が機能しやすいとされています。

テクニカル分析とは、過去の値動きを参考に主に統計学を用いて、今後の相場の方向性を探ろうとする分析方法です。

自分の得意なほう、なじみのあるほうを選んで分析できるのは中期投資ならではのメリットです。

 


中期投資のデメリット

 


(1)長期投資よりは頻繁にレートをチェックする必要がある

中期投資は長期投資以上に頻繁に売買を行うので、しっかり売買を行う時間のある人に向いています。

片手間に投資を考えている人には、少し煩わしいかもしれません。

しかし、後述する短期・超短期投資ほどはチェックする必要はないため、まずは中期投資から試してみてもよいでしょう。

 

 

 

短期投資のメリット・デメリット

 


短期投資とは、ポジションを保有する期間が主に1日以内であるトレードスタイルをさします。

 


これは、デイトレードとも呼ばれます。

短期投資のメリット

• 取引がその日のうちに終わるので就寝中の心配がいらない

 


短期投資のデメリット

• 経済動向の分析があてにならない

短期投資のメリット

1日でポジションを決済するためポジションを翌朝まで持ち越さないで済む

FXは24時間取引ができるのが魅力ですが、逆を言えば、日本時間の夜中など、就寝中にも日本以外の市場で相場が急変することがあります。

 


眠っている間に大きな損失が出ていた、なんて話も珍しくありません。

中期投資など、日をまたいで取引が続く場合は、「常に相場が気になって眠れない」というトレーダーもいるようです。

短期投資はそのようなメンタル面でのリスクも避けることができます。

 

 

 

短期投資のデメリット

経済動向の分析があてにならない

短期投資の場合、ファンダメンタルズ分析があまり有効ではなくなります。

数時間程度での取引になるため、相場の動きがファンダメンタルズで予想した経済動向の方向性と真逆の方向にいくことも多々あります。

短期投資を考えている方は、チャートの5分足をベースにしたテクニカル分析がおすすめです。

 


結局どのトレードスタイルがいいのか?などを次回は説明していきます!

fx 初心者向け!

 


【FX初心者向け】トレードスタイル4つの特徴と失敗しない選び方!

 


トレードスタイルを決めると、FXの為替取引における情報収集を最短で行えるようになります。

 


トレードスタイル(取引スタイル)とは「どのくらいの期間で取引を行うか」「どの時間帯で取引をするか」といったトレードに対する基本的なスタイルのことです。

自分に合ったトレードスタイルを見つけることは重要な戦略です。

 


FXには膨大な量の取引手法や分析手法、ルールがあり、それをすべて網羅するのはとても大変です。

 


自分のトレードスタイルが決まっていると、それを基準に身につけるべき知識を取捨選択できるようになるので効率的です。

例えば、朝と深夜しか取引できない人が、昼間メインの取引における知識を学習するのは非効率でしょう。

 


FXは、取引をする期間の長さによってリターンやリスクが変わります。FX取引の時間帯によっては値動きも変わってきます。

今回は、数あるトレードスタイルの特徴を踏まえ、各トレードスタイルに向いている人を解説します。

 


FXのトレード方法は、長期投資、中期投資、短期投資、超短期投資の4つのトレードに大別することができます。

それぞれ相対的に比較すると、以下のようになります。

 

取引期間の目安
トレード手法
長期投資
数週間~数年
ポジショントレード
中期投資
数日~数週間
スイングトレード
短期投資
1日以内
デイトレード
超短期投資
数秒~数分
スキャルピング
次章では、それぞれの投資方法について、詳しい特徴を解説します。

 


長期投資とは、ポジション(持ち高)を保有する期間が最も長いトレードスタイルのことです。

一度通貨を購入(エントリー)したら、数ヶ月から数年間、長期保有します。

長期投資はとくに忙しくて頻繁にレートをチェックできない人におすすめです。

長期投資のメリット

• 経済動向を分析すると値動きの予想がしやすい

• トレードを頻繁にしなくてよいので時間的にも精神的にも楽

スワップポイントを貯めやすい

長期投資のデメリット

• 値動きが大きいので損失も大きくなる

• 元手以上の金額で取引するとロスカット(強制決済)されやすい

まずはメリットについて解説していきましょう。

 


長期投資のメリット!

 


長期投資のメリットは大きく3つあります。

 


(1)経済動向の分析から値動きの予想が可能

長期投資はファンダメンタルズ分析が機能しやすいといえます。

FXのファンダメンタルズ分析とは、アメリカや日本の経済状態を分析したり、中央銀行の金融政策を分析したりして、今後の為替の方向性を探ることをいいます。

長期投資だと1日や数日で売買を行うわけではないので、イレギュラーが起きづらくレートが経済動向に沿った動きをしやすいのです。

 


(2)トレード頻度が少なく時間的・精神的に楽

長期投資は一度ポジションを持てばそのまま放置してもよいので、トレードに時間をかけたくない人や忙しい人におすすめです。

小さな値動きに神経をすり減らさなくてよいので、精神的にも比較的楽だといえます。

 


(3)スワップポイントを貯めやすい

スワップポイントとは、金利差調整分と呼ばれており、各通貨間の金利差のことです。

FXの場合、低金利な通貨を売り、高金利な通貨を買って(豪ドル円南アフリカランド円など)保有することで、毎営業日スワップポイントが付与されます。

 


経済状態が変化しない限りはこのスワップポイントをもらい続けることができます。

そのため、保有期間が長ければ長いほどスワップポイントが蓄積され大きな利益となるのです。

 


為替相場の変動に関わらず付与されるスワップポイント狙いで長期投資をするFXトレーダーも多くいます。

 

 

 

長期投資のデメリットは、主に2つです。

 


(1)値動きが大きいため損失も大きくなる

長期投資では保有期間が長いため、値動きも大きくなります。

一般的に、FXの為替の動きは、短期よりも長期でみたほうが変動率は大きくなります。

1日では数十銭しか動かないとしても、何年もの長期スパンで見れば数円、数十円と為替は変動します。

そのため、長期投資は大きく利益を上げられることもある一方、見通しが誤っていれば大きく損失を被ることにもなります。

 


(2)ロスカット(強制決済)がされやすい

FXの場合、レバレッジをかけ、資産の何十倍もの額の通貨を売買することが可能です。しかし、長期投資の場合にレバレッジをかけすぎると危険です。

 


長期的に投資をしていると、政治的・経済的な突発的なイベントにより為替が大きな値動きをすることがあります。一時的な為替変動で、証拠金残高の水準以下まで損失が見込まれた場合、ロスカットによって自動的に手持ちのポジションが決済されてしまいます。

 


長期投資でレバレッジをかけすぎると、このロスカットが起きやすくなるのです。

長期的な変動予測が合っていたかもしれないのに、短期的な値動きだけで判断され、強制決済されるの非常にはもったいないです。

長期投資だと損失も拡大しやすいため、元手を最低限にし、レバレッジを大きくかけて取引したい人には長期投資はおすすめできません。

 


次回は中期、短期のメリットとデメリットについて説明していきます!

fxの最低限の知識!

取引するために最低限知っておくべき知識!について説明します。

 


FXの取引にも手数料(スプレッド)がかかる!

 


FXの取引には手数料はかかりませんが、代わりにスプレッドが実質の手数料となります。

ここからはスプレッドについて解説していきます。FXでのレートは「ドル円 100.00円 99.997円」という形で2つのレートが表示されます。

 


それぞれ前者を売値(うりね)、後者と買値(かいね)と呼びます。これは、ドル円を買うときは「100.00円」で、売るときは「99.997円」で売ることができるということです。

 


スプレッドとは買値と売値の差であり、上記の場合0.003円(0.3銭)がスプレッドとなります。

(計算式:100.00円-99.997円=0.003)

 

 

 

つまり、ドル円を買って(100.00円)レートが変わらないうちにすぐに売ると(99.997円)0.3銭分損をすることになります。これがFXのコストです。

 


スプレッドは外貨預金の手数料とコストとして比較される傾向にあります。外貨預金でかかる手数料とスプレッドでどのくらいコストがかかるか比較すると、圧倒的にFXの方がお得です。

 


また、スプレッドの値は急激な為替の動きで頻繁に変動することがあります。また、スプレッドがどの程度変動するかはFX会社によっても異なります。

 


FX会社によってもスプレッドの値は異なるので、コストを可能な限り抑えたいという方はスプレッドを重視してFX会社を選ぶことをおすすめします。

 


通貨単位とは?FX取引は1万通貨単位が基本

多くのFX会社には最低取引ができる通貨単位というものが存在します。

 


通貨単位は、FX取引を本格的に行う段階になると必要になるFXの知識です。FX取引をしようと考えていない方は理解できなくても大きく問題ありません。

【通貨単位とは】

• 1通貨とはその国の通貨の単位のことを指します

• つまり、ドル円で1ドル=100円の場合、1通貨は100円分の取引です。

 


ドル円の場合、1通貨は1ドル。

ユーロ円の場合、1通貨は1ユーロ。

ユーロドルの場合は、1通貨は1ユーロ(この場合は、ドルに対してのユーロという考え方です)。

 


ほとんどのFX会社で最低取引通貨単位というと、1,000通貨や10,000通貨であることが多いです。

 


つまりFX会社の通貨単位の記載が、「1,000通貨」の場合、1,000ドル=10万円分の取引となります。そのFX会社で取引をする場合には10万円の資金が必要となるということです。

 


しかしFXはレバレッジという資産の何倍もの額を投資する仕組みがあるのでご安心ください。レバレッジを10倍でかければ「1万円しかなくても10万円分の取引が可能」ということです。

 


Lot(ロット)は通貨単位のこと

参考までにご紹介しますが、通貨単位はLot(ロット)という呼び方をすることもあります。

 


こちらもFX会社によって異なるのですが、多くの場合、1Lot(ロット)は1万通貨と呼ぶのが一般的です。

 


(一部では、1,000通貨や10,000通貨を1Lotと呼ぶところもあります)

つまり、ドル円1万通貨が1Lot、10万通貨を10Lotといいます。

 


一方、1,000通貨を0.1Lotと呼びます。

通貨ごとに特徴が異なる|取引通貨ペア一挙紹介!!

 


FXの通貨には初心者向きの通貨や、リスクが高い通貨など、さまざまな特徴があります。ここから通貨の特徴をご紹介していきます。

取引をしていくうちに徐々に学んでいくことも可能ですので、参考までにご覧ください。

 

 

 

日本円 初心者オススメ度★★★★★

われわれに最も身近な通貨です。日本は、現在金融緩和の真っ只中にあり、超低金利通貨としておなじみです。日本円を売って、外国の通貨を買うことで多くの場合スワップポイントを得ることができます。

日本人投資家の多くはこの「円売り」、「外貨買い」という取引を行います。

 

 

 

米ドル ★★★★★

米ドルは、日本円以外に最も馴染みがあるメジャーな通貨です。

豪ドルや南アフリカランドなどの高金利通貨と比較するとスワップポイントは高くはありませんが、日本ではアメリカに関しての情報が入手しやすく豊富であるため、

分析や予想が立てやすく初心者向けの通貨と言えます。

 

 

 

ユーロ ★★★★☆

第二の基軸通貨として地位を築きつつあるユーロはドルの次に人気のある通貨です。

変動が荒いため、初心者にはハードルが高い通貨かもしれません。頻繁に変動するため、短期戦で有利に働きやすく短期トレードで人気があります。

ユーロがらみの取引をする場合には、EU加盟国のほか、ヨーロッパ各国の動きにも注意する必要があります。

 

 

 

英ポンド ★★☆☆☆

ポンドは、ユーロと同様に値動きの大きい通貨として有名です。初心者にはあまり向かず、中上級者向けの通貨と呼ばれています。

値動きが荒いため大きな利益を得ることもできますが、一気に損失に振り切ってしまう場合もあるため注意が必要な通貨です。

 

 

 

カナダドル ★☆☆☆☆

カナダドルは地理的にアメリカに近く、アメリカの影響を大きく受ける通貨です。

いわゆるマイナー通貨として、取引高はそこまで高くありません。

 

 

 

豪ドル ★★★☆☆

豪ドルは、高金利通貨として有名なので、スワップポイント目的として人気が高い通貨です。

オセアニア時間という日本時間の早朝に重要な経済指標の発表があることが多いです。

 

 

 

ニュージーランドドル ★★★☆☆☆

ニュージーランドドルはオーストラリアと地理的に近く、資源国であり高金利通貨として有名です。

また、値動きも同じオセアニア通貨として豪ドルと相似することが多いです。

 

 

 

スイスフラン ★☆☆☆☆

永世中立国であるスイスは、有事の際に買われる通貨として有名です。

現在政策金利がマイナスとなっています。

2015年にスイスフランショックという歴史に残る暴落を起こし、FXマーケットを騒然とさせたことがあります。

 

 

 

南アフリカランド ★★★☆☆

新興国の中でも注目の国で、BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ共和国)の一角です。

そこまで知名度はない通貨ですが、FXの世界では金利が高いことで有名で、スワップポイント狙いのトレードで人気があります。

スワップポイントを狙ったFXトレーダーの多くは南アフリカランドか、トルコリラを買う傾向にあります。

 

 

 

トルコリラ ★★★☆☆

トルコの通貨トルコリラはここ最近は高金利通貨として人気が高まっています。トルコの政策金利は8%とほかの先進国では考えられない高金利ゆえに高スワップポイントが期待できます。

まだ、トルコリラを取引できるFX会社がそう多くないので、FX会社がトルコリラを扱っているかどうかを確認する必要があります。

しかし、トルコにおいては財政リスクが伴うため、財政状況や経済状況をきちんと把握しておくべき必要があります。

 


以上が初心者でも取引しやすい通貨になります。次回は、初心者のトレードスタイルについて説明していきます!

fxのリスク!

FXのリスク|儲かる反面デメリットも大きい?!について説明していきます。

 


FXは投資である以上、当然リスクも存在します。

 


特に、FXはレバレッジという仕組みで資産以上の金額を投資ができるため、損失のリスクもより大きくなる可能性があります。

100万円を入れても、うまくいかなければ10万円や20万円損をすることもありますし、最悪の場合100万円がすべてなくなってしまう場合もあります。

 


レバレッジ10倍の場合、10万円の資金で100万円分の取引ができるので利益は10倍となりますが、損失も10倍となります。

つまり、10万円儲けられる可能性がある反面、10万円損をしてしまう可能性もあるのです。

 


一般的にレバレッジとリスクは正比例の関係にあるので、レバレッジをかければかけるほどリスクは大きくなります。

 


リスクはレバレッジ5倍よりも10倍、10倍よりも15倍のほうが当然大きくなります。レバレッジを25倍などと、高く設定しすぎて取引をすると資金の維持率がギリギリになってしまいます。

 


高いレバレッジで取引をしていると、少しでも損失の方向に動いただけで強制ロスカットされてしまい、取引ができなくなるというケースもあります。

 


【強制ロスカットとは】

• 口座に残っている資金が一定水準以下になった場合、FX会社が強制的に損失を確定し決済すること

 


強制ロスカットを簡単に説明すると、急激な為替の変動でトレーダーが莫大な損失を被ってしまわないための安全装置のようなものです。一方で、FX会社に強制的に決済されてしまうので、資金のほとんどがなくなってしまうというゲームオーバー的な側面もあります。

 


各々できちんとリスク管理ができていないと、強制ロスカットに遭って資金がほとんどなくなってしまい、ゲームオーバーなんてことになりかねないので注意が必要です。

 


FXのいいところについて説明していきます!

簡単に4つあげていくと下記のような手軽さが魅力です。

 


【FXの4つの手軽さ】

1 ライフスタイルに合わせて取引できる

2 スマホアプリで取引可能

3 株と比べて選択肢が狭く選びやすい

4 少額で始められる

 


株の取引期間が平日9:00~15:00(昼11:30~12:30をのぞく)まであるのに対し、FXは24時間取引可能なのでライフスタイルに合わせて取引できます。

 


FXのマーケットがにぎわうのが日本時間の夜22:00~2:00ということもあって、とくに仕事から帰宅したサラリーマンが副業やネットビジネスとしてFX取引ができる点もFXが広く受け入れられている理由です。

 


また、学生や主婦などの属性に関わらずそれぞれの方に合った時間帯や期間で自由に取引をすることができます。以下記事で自分にあったおすすめのFX取引スタイルをご紹介していますので、是非参考にしてみてください。

 


FX取引はパソコンに張り付いてなきゃいけないと思っていませんか?FXは、パソコンだけではなくスマホタブレット端末でも取引が可能です。

 


ワンタッチで注文できる仕様や、パソコンに引けをとらないチャート機能、経済ニュース速報なども備えられており、いつでもどこでも気軽にトレードすることができるのがスマホ取引の魅力です。

スマホで取引することができれば、通勤時間やお昼などの起きている時間はいつでも取引やチャートの確認をすることができます。

各FX会社はスマホアプリの開発に力を入れているため、株などをスマホで取引するよりも数段使いやすいアプリを利用することができます。

 


FXは株のように銘柄選定に時間をかけることがない分、敷居が低く、投資初心者でも気軽に取引をスタートしやすいです。

2つの投資のもっとも顕著な相違点は投資対象の数にあります。

 

FX

投資対象の数
約20
約2000
FXで取引できる通貨ペアは20ほどしかなく限られているのに対して、株はその投資対象の数が膨大です。東証一部だけでも2,000以上の銘柄が存在します。

かなりの数の投資対象の中から、自分にあった銘柄などを分析し、スクリーニングして探し出すことは大変な労力を要します。「どれに投資していいのかわからない」と困惑してしまい、敷居が高いと感じやすいのが株です。

一方で、FXは銘柄が膨大でなく、多くの人がメジャーなドル円の取引をします。

しかし、もちろん株の方が簡単だと感じる人もいるので、株とFXの違いを詳しく調べてみて自分にあった方を選択することをおすすめします。

 


「FXは投資なので、はじめるにはお金がかかりそう」と初心者の方は思うかもしれませんが、FXの場合、レバレッジをかけられるため数千円からの少額取引が可能です。

一方、株の場合は、レバレッジをかけることができないため、現物を買うのに必要な資金を用意しなければいけません。

 


たとえば、トヨタの株価は約7,000円で取引単位が100株なので、70万円の資金が必要です。株の場合だと、少額から買える銘柄でも5万円前後から資金が必要なケースがほとんどです。

 


少額の資金しかなくても気軽に投資をはじめられる点でFXは初心者に適しているといえます。

 


次回は取引きする際の最低限知っておくべき知識について!説明していきます。

 

fx

今回はFXは不況でも利益が出せる!について説明していきます。

 


通常の投資の場合、買った後に値が上がった時点(上昇トレンド)で売って利益を出すのが一般的ですが、FXでは下落している時点(下落トレンド)でも利益を出すことができます。

 


「投資で利益を出せるのは景気が好調なときだけ」と思っている人は多いのではないでしょうか。

 


株は好景気じゃないと利益が出ません。しかしFXなら円安や円高、不況といったどんな相場においても儲けのチャンスがあるのです。

FXは2つの国の通貨の交換価値の変動を利用する取引であるため、値動きの方向(トレンド)に関係なく利益をあげることができるのです。

 


理由は、FXは外貨を買うという取引からだけでなく、外貨を「売って後で買い戻す」という取引が可能だからです。

 


どういうことかというと、通常の投資なら1ドル=100円で買い、1ドル=101円のところで売り、1円の利益を得ます。これが「買ってから売る」一般的な投資方法であるのに対し、

FXは、1ドル=110円の時に現実には保有していないドルを売り、1ドル=100円になった時点で、ドルを買い戻すことで1円の利益を得られます。

 


「売った後に買う」「売りから入る」というFXならではの特殊な取引です。

少し難しいですが、FXはどんなに景気が悪く株式市場が低迷していても変わらず利益を出し続けることができるということを覚えておいてください。

 


FXでは通貨を売買して利益を出すこと以外に、外貨を買って持っているだけで外貨預金金利のように資金を増やすことができます。

外貨預金をやったことがある方はご存知かと思いますが、利率の高い外貨で預金することで金利(インカムゲイン)を得ることができます。FXにも同様の仕組みが存在し、スワップポイントと呼ばれます。

 


スワップポイントとは】

スワップポイントとは、貯金に例えると金利のようなものです

• 正式には、FXで売買を行ったときに発生する2国間の金利の差のことをいいます。

 


通貨にはそれぞれの国が設定した金利が存在します。例えば日本の場合、金利政策金利)はたったの年0.1%しかつきません。しかし、トルコの通貨トルコリラの場合、年8.0%という超高金利です。

 


トルコリラのような高金利の通貨を買って日本円のような低金利の通貨を売るという取引を行った場合、2国間の金利の差額分を利益として受け取ることができるという仕組みです。

 


この、2国間の金利差のことをスワップポイントといいます。金利のように毎日利益が加算されるのでスワップ金利とも呼ばれます。

スワップポイントは高金利の通貨を買い、持ち続けることで毎日付与されます。

では、実際にFXではどのくらいの金額がスワップポイントとして利益になるのでしょうか?

 


100万円をFXと外貨預金、さらに一般的な預金の3通りで投資または預金した場合、1年後にいくらになっているのか見ていきましょう。(米ドルで計算します)

 


一般的な預金
外貨預金
FX
約1,000,010円
約1,002,000円
約1,017,500円

 

一般的な預金の場合、金利はたったの年に0.001%しかつきません。日本で100万円を預金したとしても、1年後の金額はほぼ変わらないでしょう。

外貨預金の場合の金利は、一般的な預金より少しアップした0.2%ですが、大きな利益とは言えません。

最後にFXの場合です。現在の米ドルででは1.75%のスワップポイントがつきます。100万円で計算をすると1日あたり48円前後が付与されることになり、年間で17,500円もプラスになります。

3通りの中でもっとも金利が得られるのがFXで、その差は一般的な預金の1750倍、外貨預金の9倍近くとなり、圧倒的であるのがわかります。

例で挙げた米ドルのスワップポイントの%はそれほど大きくないのですが、トルコリラ南アフリカランドなどの高金利通貨を取引をすることで高額なスワップポイントを狙うことができます。

 


次回はFXのリスクと儲かる反面デメリットがある?!を説明していきます。