fx レバレッジとは?

レバレッジとは?|かけ方を間違えると大損のリスク!FX初心者は5倍まで!!

 


FXはハイリスクハイリターンとよく言われますが、なぜそのようなイメージが浸透しているのでしょうか?

 


その理由の1つに、レバレッジがあります。

レバレッジを利用すると、少ない資金で取引し、利益を倍増させることができます。しかし同時に、損失も同じだけ倍増してしまうことがあるのでリスクも大きくなってしまいます。

 


FXの醍醐味とも言えるレバレッジについて初心者向けにレバレッジとの上手な付き合い方を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 


そもそもレバレッジとは何なのか?

 


レバレッジとは、レバー(lever)が元の言葉で、テコの原理のことです。テコは小さい力で大きな力を生み出すのに役に立ちますが、FXのレバレッジも同じような意味合いを持ちます。

 


すなわち小さい資金で大きな資金を生み出し、結果小さな資金で大きな利益を生みだすことのできる仕組みがレバレッジです。

FXでは、レバレッジをかけることにより現在保有している資金以上の金額を使ってドル円やユーロ円のトレードをすることができます。

 

 

例えば10万円しか持っていなかったとしてもレバレッジをかけることで20万円、30万円と投資資金を倍増させてFXの取引ができるのです。レバレッジはFXの最大の特徴の1つといえます。

 


レバレッジの3つのメリット|少ない資金で大きな投資と利益が得れる?!

 


FXの醍醐味とも言われているレバレッジ。ここからはレバレッジのメリットをご紹介していきます!

 


1 手元にある資金以上の投資ができる

2 為替の変動が少なくても利益を大きくすることができる

3 初心者でも少額でFXを始めやすい

 


1.手元にある資金以上の投資ができる

FX会社によっても異なりますが、現在国内の多くのFX会社ではレバレッジは最大25倍まで取引が可能です。

レバレッジ25倍とは、手元に10万円の自己資金しかなかったとしても250万円分の取引ができるようになるということです。

しかし、気になるところは手元に10万円しかなくても、250万円の投資が可能になり実際にどのくらい利益が出るのでしょうか?

 


2.為替の変動が少なくても利益を大きくすることができる!

 


結論としては、レバレッジをかけないで投資した場合の25倍の利益がでます。

わかりやすくするためドル円を用いて簡単に解説していきます。

 


1ドル=100円だと仮定すると、10万円の資金にレバレッジを25倍かけたら250万円になります。250万円は日本円なので、ドルに置き換えると2万5,000ドルということになります。

 


つまり、レバレッジをかけて250万円になった資金は、2万5,000ドル分の取引ができるということです。

 


2万5,000ドルで取引をしてドル円が1円上昇した場合、2万5,000円分もの利益がでます。

仮にレバレッジをかけないで取引をすると、元々あった資金である10万円はドルでは1,000ドルしか取引できません。1,000ドルの場合、ドル円が1円上がっても1,000円の利益にしかなりません。

レバレッジ
取引数量
日本円
「1円」変動した場合の金額の変化
25倍
25,000通貨(25,000ドル分)
250万円分
2万5千円
なし
1,000通貨(1,000ドル分)
10万円分
1,000円
相場の見通しがあっていればレバレッジをかけることで手持ちの資金より大きな投資をすることができ、結果として大きな利益を得ることができます。

 


また、レバレッジをかけることで資金が少ない初心者でもFX取引を始めやすいというメリットもあります。

 


3.初心者でも少額でFXを始められる!

 


レバレッジをかければ初心者でも少額取引から始めることができるのがFXの魅力のひとつにあります。

 


通常FX会社は、最低通貨単位を1万通貨に設定しています。1万通貨ということはドル円で取引する場合100万円の資金が必要であるということになります。

 


【通貨単位とは】

通貨の単位のことを指します。
例えば、1通貨というのは取引をする国の通貨単位(米ドルなら1ドル,ユーロなら1ユーロなど)になります。

FX初心者にとって、1万通貨での取引をするために100万円の資金を用意するのは簡単ではありません。

しかし、通常100万円が必要になる1万通貨単位の会社でも、レバレッジをかけることでたったの4万円からFX取引を始めることができます。

 


さらに最近だと、多くのFX会社が最低取引数量を引き下げ、1,000通貨単位からもFXの取引が可能となりました。

1,000通貨単位の場合、本来であれば10万円の資産が必要なところ、たったの4,000円から取引をすることが可能です。(レバレッジは25倍)

 


このようにレバレッジをかけることで5,000円前後からでもFXを始めることができるのです。

 


レバレッジに潜む恐ろしいリスク!!

 


レバレッジは、少ない資金で大きな投資ができる点が魅力ですが、結果として大きな利益を生み出す可能性がある一方で、大きな損失につながったり、強制ロスカットされることもあります。

 


1 膨大な損失を生み出す可能性がある

2 すぐ強制ロスカットされてしまう

 

 

 

膨大な損失を生み出す可能性!

 


資産が一気に数倍になる可能性がある一方、あっという間にゼロになってしまうリスクもあるのがレバレッジです。

ここでは、レバレッジをかけて取引をした場合とレバレッジをかけないで取引をした場合を比較しどの程度損失をしてしまうのか見てみます。

 


4万円の資金でレバレッジを25倍かけて100万円にし、1万通貨を取引をするケースを考えてみます。(100万=10,000ドル)

ドル円のレートが1円変動すると、1万円が上下します。4円上昇すれば4万円の利益となります。もともとの資産が4万円に加えて4万円の利益になり合計8万円で資産が倍になったといえます。

 


ドル円において、4円の値動きというのは数週間で比較的ありえるので、短期間で資金を倍にできるチャンスも十分考えられるでしょう。

 


しかし、ドル円が4円下落した場合は、4万円の損失となります。もともとの資金が4万円なので、4万円の損失をすると資産がゼロになってしまいます。(実際には資金がゼロになる前に強制ロスカット(記事後半で説明)といって顧客資産を保護するために自動で強制決済されてしまいます。)

 


FXが一般的にハイリスク・ハイリターンといわれるゆえんはこの点にあります。

もちろん、レバレッジは1倍のときとレバレッジ5倍、そしてレバレッジ25倍のときではリスクもリターンも異なります。

 


一般的にレバレッジが高ければ高いほどハイリスクハイリターンとなります。過去には200倍、400倍といった超高レバレッジで取引ができるFX会社もありましたが、顧客保護の当局の意向によりレバレッジは25倍となってしまいました。

 


今後さらにレバレッジ規制が厳しくなっていくことが予想されます。

 


レバレッジは諸刃の剣です。25倍までレバレッジを利かせられるからといって安易に行うと、大きな損失を招き市場から退場してしまうリスクを強めることになりかねません。

 

 

 

初心者はレバレッジを何倍かけるのがベスト?

 


初心者にとって、最適なレバレッジは1倍から最大でも5倍です。

 


FX初心者がレバレッジを25倍かけて取引をすることはあまりにもリスクが大きすぎるため、おすすめできません。

 


資金を4万円用意し、レバレッジを5倍で設定した取引を見てみましょう。

資金(証拠金)
レバレッジ
取引可能な数量
「1円」上下した場合
4万円
5倍
2,000ドル分
2,000円の上下
証拠金維持率が50%の時に、強制ロスカットになるので10円以上レートが下がらないと強制ロスカットはされないことになります。

仮にレバレッジ25倍だったとすると、2円以上レートが下がるとすぐに強制ロスカットがされてしまいます。

 


相場の方向感があっていたとしても、レートは上下しながら動きます。特に過去の高値や安値などをチェックして、安値になっても強制ロスカットされないようなレバレッジのかけ方をするのがリスク管理上重要です。

 


ただ、実際のところ多くのFX初心者はレバレッジ25倍で取引をする人がほとんどなのが実情です。

 


また、FX取引をして1年以内に9割以上の人が資産の底をついてFX取引から撤退しています。FX取引ではいかにレバレッジを抑えてリスク管理を行っていくかが勝敗を分けるポイントといえます。

 


レバレッジの計算方法

レバレッジは自分で1倍、5倍、10倍、25倍などと設定できるFX会社がある一方、自動でレバレッジを算出できるFX会社もあります。

この場合、自分がどのくらいのレバレッジで取引をしているのか把握しておくことは重要です。

レバレッジ =

通貨ペアのレート × 取引数量

預け入れ資金

例えば、ドル円(1ドル=100円)で預入資金4万円だとしましょう。

ここで取引数量に応じた2パターンのレバレッジ算出方法を見てみると、以下のようになります。

取引数量
計算式
レバレッジ
1万ドル
100(レート)×10,000(取引数量)÷40,000(預入れ資金)=25
25倍
2,000ドル
100(レート)×2,000(取引数量)÷40,000(預入れ資金)=5
5倍
 

常にレバレッジをかけすぎていないか上記計算式でチェックして、リスク管理を図りましょう。